■最新鋭艦と爪楊枝
戦時中は軍港として栄えてきた舞鶴ですが、現在の海上自衛隊舞鶴地方隊には、輸送艦や護衛艦、ミサイル艇やさまざまの自衛艦が配属されています。
イージス艦は「みょうこう」と「あたご」の2隻配備されてます。
●写真は映画【亡国のイージス】で、「いそかぜ」の役を演じた「みょうこう」
最新鋭の自衛艦と爪楊枝の関係のお話
護衛艦には、有事になった時に日本を守る為のいろんな装備があります。
その中に、忍者のように隠れる為の装備もあります。
海上を航行する護衛艦はスクリューの回転によって移動するわけですが、その際に発生するスクリュー音を消す装置。
マスカーとか、エミッターベルトと呼ばれている装置ですが、船体に沢山の穴が空いたベルト状のものを何本が装備し、そこから気泡を出す事によって、スクリューの音を消すものだそうです。
この装置によって相手方の潜水艦等から雲隠れ?
この沢山の穴が空いたエミッターベルトですが、桟橋などに停泊していると艦底に貝などが付着し、穴も詰まってしまいます。
そうなれば役に立たないので定期的に造船所内のドッグに入っては艦底を綺麗にする事が必要になってきます。
●手順
1)ドッグに入ります。
2)ドッグの海水を抜き、自衛艦の艦底の掃除が始まります。
3)付着した貝などを削り落とします。
4)エミッターベルトの小さな穴の詰まりを、1穴づつ手作業でドリルで貫通。
5)貫通した小さな穴に爪楊枝を刺していきます。
6)すべての穴を貫通させ爪楊枝を刺し終えたら、艦底に色を塗ります。
7)ペンキが乾いたら、すべての爪楊枝を取り外します。
8)貫通した穴に水を流して、貫通しているかのチェックをします。
9)水の出方により、再度ドリルで貫通させます。
10)終了
最新鋭のイージス艦でも、手作業で1本づつドリルで詰まりを取り、爪楊枝を刺していくといった事をしているそうです。
日本には爪楊枝がありますが、海外諸国の最新鋭の護衛艦などはエミッターベルトの掃除はどうしているんでしょうか?
マスカー、エミッター
艦底から気泡を出すタイプと、スクリューから気泡を出すタイプ。
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