ヌートリア
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舞鶴の雑学


■ ヌートリア ■
■ヌートリア Nutria

 西舞鶴の伊佐津川や、東舞鶴の与保呂川や祖母谷川の中流から上流付近で時々目撃する、おおきなネズミ。

体長が50cm前後、体重は10kg前後あるネズミに似た動物は、ヌートリア。
後ろ足には水かきがあり泳ぎの上手なヌートリア君、朝夕の薄暮時など一番活発に動く時間帯には水辺の植物などを食べている草食性ですが、基本的に夜行性。
日中は土手や中州に掘った穴の中で寝ているそうです。

このヌートリア、元々は日本の動物でなく南米の原産です。

1907年に上野動物園に初めて輸入されたヌートリア。
1939年(昭和14年)に軍用の毛皮獣として150頭が輸入されました。
ヌートリアは丈夫で育てやすく、柔らかい上質な毛皮が安価に入手できるため、第二次世界大戦ごろには、軍隊の防寒服用として世界各国で飼育されました。

このころは軍隊の「勝利」にかけて「沼狸」(しょうり)と呼ばれ、1944年ごろには、日本全国で4万頭が飼育されていたそうです。

終戦後、毛皮の需要が激減したことに伴って、その多くが野外に放逐されました。
また、1950年代の毛皮ブームではヌートリアの飼育が流行しましたが、その後の毛皮価格の暴落に伴って、このときも多数が野に放たれて野生化したと云う事です。

舞鶴も軍の施設があった事から、軍に供給していた所から逃げ出したり捨てられたものが棲み付いていると考えられます。

◆日本では侵略的外来種・外来生物法で特定外来生物として定められています。
ヌートリアを飼育、販売した場合などは3年以下の懲役か300万円以下の罰金が課せられたりしますので御注意を…



別名 : カイリネズミ(海狸鼠) ショウリ(沼狸)
学名 : Myocastor coypus 命名者 Molina 命名年1782年
分類 : 哺乳網 げっ歯目 ヌートリア科 1属1種
     (1994年以前の文献ではカプロミス科という表記も)


ヌートリア
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