福来という地名
昔々、中国に『秦』という国がありました。
その国は『万里の長城』を造らせた『秦始皇帝』という偉い人が治めていました。
或る日、『秦始皇帝』は家来の『徐福』という人物に命令しました。
その命令とは、「不老不死の妙薬を探してこい!」というものでした。
『秦始皇帝』は死ぬ事が何よりも怖かったんです。
命令を受けた『徐福』は若い男女ら3000人の大勢の家来達と一緒に東の国に向かいました。
東の国というのは日本です。
徐福一行は日本の丹後地方にある新井崎という所にたどり着きました。
一行は、青葉山に不老長寿の薬草があるんであろうという話を聞き、丹後の新井崎から青葉山を目指しました。
徐福は中国を出るときに稲など五穀の種子と金銀・農耕機具・技術を持って出たと言われてます。
稲など五穀の種子と金銀・農耕機具・技術を持っている徐福一行が来ると知った地の人々は大歓迎します。
「徐福が来る」「徐福来る」と大歓迎した人たちの地が、後に「徐」が取れ「福来」となったというお話です。
※丹後の新井崎以外にも佐賀県,鹿児島県,宮崎県,三重県熊野市,和歌山県新宮市,山梨県富士吉田市,愛知県に徐福伝説があります。
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