■舞鶴市の章姫いちご(あきひめ いちご)
章姫いちご…と言っても、何?それ?っていう方が多いと思います。
数年前から舞鶴市の加佐地区と大浦地区で作られている少し大粒のいちご。
最近では、「とよのか」とか、「あまおう」という大粒で甘いいちごがスーパー等に並び、ネームバリューも「章姫」はもう一つ。
でも、これには理由があるんです。
さて、この章姫いちご。静岡県で生まれました。
「久能早生」といういちごを開発した萩原さんと云う方が、その「久能早生」を母に、「女峰」を父として開発して生まれたのが「章姫」。
本当は違ういちごを求めていたんですが、そのいちごの苗が枯れてしまい、「甘すぎる」という理由で次点に居たのが「章姫」
でも、時代は酸味のあるいちごから甘味の多いいちごへの転換期でしたから、旨い具合に章姫の時代到来〜♪
ところが開発者の萩原さんは頑固者でした。
章姫の品種を登録した為に、大手の会社から販売権を譲ってくれ!とのラブコールが届いたそうですが、「静岡の人の為に作ったいちご。地元から出さない。」
3年間、静岡から出さなかったそうです。
その為、「とよのか」や「あまおう」に比べて「章姫」は知名度が低いって事。
そして、もうひとつのこだわり。。。
「いちごとは、みずみずしい赤で、形は先が尖った逆三角形でなければならない。」
やっぱり萩原さんて頑固でした。
そういった開発秘話を持った章姫いちごが舞鶴にやってきて数年。
前述したように、舞鶴の加佐地区と大浦地区で作られています。
舞鶴で作られている章姫いちごと、本家本元の静岡の章姫いちごとは基本的には同じですが、ただひとつ違うところがあります。
それは何か?
甘さです。
通常のいちごは、適度な温度や湿度の中で大きくなります。
太平洋側の気候とは違って、舞鶴のいちごは寒い温度の中で一生懸命に大きくなろうと頑張りますが中々大きくなれません。
すると、章姫いちごにストレスが溜まってしまいます。
このストレスが甘さになるそうです。
だから・・・
同じ章姫いちごでも、舞鶴の章姫いちごはより甘いという事です。
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