■新川長命地蔵尊と波切不動明王
【新川長命地蔵尊】
戦前、上流家庭の子供は蛇島まで行って海水浴を楽しんでいましたが、そうでない家庭の子供たちはというと新川の河口付近が水泳場でした。
しかし、新川の河口付近ではおぼれて亡くなるという悲しい事故が毎年のようにあったため、このような悲しい出来事が二度と無いようにと、有志の方々が「お地蔵様」と「波切不動明王」をお祀りしました。
お地蔵様は、一番身近な存在の願いを聞いてくださる仏様ですが、お地蔵様がこの地に祀られてからというもの水難事故はゼロだそうです。
【波切不動明王】
鹿原の金剛院の御本尊より分祀されされた仏様
この仏様のことが金剛院の寺伝に記されているそうです。
空海上人が唐に渡られた時にお乗りになってた船が暴風雨に襲われて難破寸前になった時、空海上人がお祈りをはじめると波切不動明王が現れて船尾に立たれたそうです。
すると暴風雨はたちまち静かになったそうです。
昭和五年から地蔵盆も開催されるようになり、昭和三十一年からは例祭にあわせた灯籠流しも初まり、新川地蔵尊奉賛会が設けられ白糸東町内が協力しています。
新川の灯籠流しは、お盆の名残を惜しむ夏の風物詩となっています。
新川長命地蔵尊(左)と波切不動明王(右)
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