■穴観音
穴観音のお話。
むかしむかし、丹波のある所に病気の為に目が見えなくなった母親がおりました。
母親は、もう一度目が見えるようになりたいと願い、三人の娘と一緒に目に良いとされる薬草を探したり神仏に祈りを続けていました。
そんなある夜、母親の枕元に立った3体の観音様からお告げがありました。
丹後の由良川河口に霊験あらたかな観世音大菩薩様がいらっしゃる。
そこへ行ってお願いすれば、きっと目が見えるようになるだろう。
母親から話を聞いた三人の娘達は母親と共に丹波の地から丹後の由良川の地まで来て、地元の者でも知らなかった祠を探し出し、その中の観音様を見つけ出しました。
この穴観音で祈願万願の日に母親の目が見えるようになったそうです。
以来、一つのお願いを聞いてくださる観音様として、遠方からも多くの方々が訪れる観音様です。
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