博奕(ばくち)岬
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舞鶴の伝説


■ 博奕(ばくち)岬 ■
■博奕(ばくち)岬:瀬崎

バクチ岬

大浦半島の西端に位置する岬にまだ名前がついていなかった頃、その岬で竜神さんとクジラの大王がばったりと出会いました。
 この二人は日頃から自分が一番強いんだと思っていたので、会うとさっそく互いの自慢が始まりました。

「おれは広い世界のどんな深い海にも何時間でももぐれる。おれより大きな魚はいない。」

「私は大空高く誰よりも速く飛べる」

と二人の自慢合戦はいつまでも続いて、とても終わりそうにありません。
 
 いつまでたっても勝負がつかないので、腕づくで勝負をつけようとクジラの大王が提案しました。
しかし竜神さんは女性の為に知恵くらべの勝負をすることになりました。

 岬の近くの海岸には、あちこちに白と黒の大きな石ころがっているので、その石を使って【囲碁】で勝負をつけようという事になりました。

 二人は30メートルくらいある大きな碁盤を用いて勝負をした結果、竜神さんが勝ちました。
 
 しかし知恵くらべに負けてどうにも腹の虫がおさまらないクジラの大王は碁盤を投げ飛ばし、碁石を竜神に投げつけました。

 その時ふっとばされた碁石は今では防波堤となって残っています。
勝負をした30メートルもある碁盤もまだあります。

 この勝負があってからこの岬のことをバクチ岬と呼ぶようになったそうです。

 ばくちという漢字は【博打】と書きますが、この岬のばくちという漢字は【博奕】と書きます。

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