甲岩(よろいいわ)成生
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舞鶴の伝説


■ 甲岩(よろいいわ)成生 ■
※甲岩(よろいいわ)成生

 崇神天皇(十代)の御代(みだい)のころ、この国の青葉山の山中に、陸耳御笠(くがみみのみかさ)という土ぐも(大和朝廷に服従しなかった辺境の民、竪穴住居に居住していた人々の蔑称)が住んでいて、付近の良民を大変苦しめていた。そこで朝廷は、日子坐王(ひこいますのかみ:開化天皇(九代)第三皇子)を将軍として、この陸耳御笠を征伐させることにした。

 王は直ちに軍勢を引き連れて都を出発。丹後の国と若狭の国の境まで来た時、不思議なことに、にわかに大きな音をたてて、よろいや、かぶとが鳴り響いた。そして、陽が光り輝いて、陸耳の隠れている所を照らし出した。陸耳は追われて由良川の方へ逃げて行った。

 将軍のよろいや、かぶとが鳴り響いた所を鳴生(成生)といい、近くに大岩があって形がよろいによく似ているので甲岩(よろいいわ)と名付けたと言われている。

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