から川(久田美)
舞鶴うぉーかーのタイトルロゴ


■CONTENTS■
舞鶴の伝説


■ から川(久田美) ■
※から川(久田美)

から川(久田美)

 久田美を流れる久田美川は、毎年夏になると、小字中地から下地の出合いあたりまで川水がかれて、下流で再び地上に現れる。
これを久田美のから川と言います。

 昔、ある夏の日に見すぼらしい老僧が道を通りかかりました。この川で洗たくしていた老婆に向かって「のどが渇いているので、どうか一杯の水を恵んでほしい。」と頼みました。

老婆は老僧に向かって「お前のようなものにやる水はない。」と素気なく言い放ったそうな。

そしたら僧は「それでは洗たくのできないようにしてやろう。」と、手に持っていた杖でその辺をつつきました。そして、いずこともなく立ち去って行きました。

 それからというもの、川の水は、みなその穴に吸い込まれて流れなくなってしまいました。この老僧、じつは弘法大使であったと伝えられています。

メニューに戻る

© 2004 Maizuru-Walker All rights reserved
inserted by FC2 system