■蛇島
東舞鶴の湾内に浮かぶ島の一つ、蛇島(じゃじま)
この蛇島は、むかしむかし東舞鶴の湾内に島がないのを寂しく思った神様が山の上から呼び寄せた四つの島の中の一つだとの伝説があります。
枯木浦伝説(東舞鶴湾)
何故この島が蛇島と呼ばれるようになったのでしょう?
蛇島には、こんなお話があります。
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むかしむかし、この島に大蛇が住んでおりました。
この大蛇は夜になると島の向かいの佐波賀(さばか)という村に泳いで行き、佐波賀の村人を苦しめておりました。
佐波賀の村人たちは困り果て、なんとか大蛇の被害を無くそうと話し合いをした結果、
佐波賀と海を挟んだ余部村(あまるべむら:現在の中舞鶴)にある雲門寺の住職に相談する事にしました。
そして佐波賀の村人たちは佐波賀の上手と下手に分かれて引越し、佐波賀には誰も居なくなりました。
そんな事は知らない大蛇は夜になって佐波賀に行きましたが、村人は誰も居なくなっておりました。
村の中をウロウロしても誰も居ないので大蛇はあきらめて島に帰ろうとした時、雲門寺の住職に出逢って退治され、大蛇は雄島(冠島)に逃げたと言われてます。
それから大蛇は出なくなりましたが、村人は佐波賀の村に帰る事はせずに上佐波賀と下佐波賀で暮らしてるということです。
そういう事があって、この島を蛇島(じゃじま)と呼ぶようになったそうです。
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むかし、若狭高浜城主の逸見駿河守(へんみ するがのかみ)がこの島に城を築きました。
『へんみ』が『へび』に、更に『へび』が『じゃ』となり、この島の名前が『じゃじま』になったという説もあります。
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舞鶴市の雑学 蛇島
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