大椎ノ木
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舞鶴の伝説


■ 大椎ノ木 ■
※大椎ノ木

大椎ノ木

 大山の田井へ通じる旧道の近くに、地元の人たちが『大山の大椎ノ木』と呼ぶ樹齢が数百年とも言われる椎の大木がある。

 田井の沖合に浮かぶ毛島という島には、タカが生息しているタカの巣というところがありました。田辺のお殿様は、その巣からタカのヒナを捕ってこらせて飼っておりました。地元の二人の庄屋さんがタカの番をしたり、エサをやったりと世話をしておった。

 ある年、そのタカが目を放したすきに逃げ出してしもうたことがありました。怒った殿様は二人の庄屋さんをきつく叱り、二人の庄屋さんは打ち首にされることになってしもうた。打ち首の場所は『大山の大椎ノ木』の下でおこなわれることとなった。

 いよいよ打ち首にされる日になりました。一人の庄屋さんは、打ち首になる前に普段から信心している観音様に最後のお祈りをする為に回り道をしました。もう一人の庄屋さんは、「もうすぐ打ち首になるのに、お祈りなどしても何もならんわい。」と、打ち首の場所に決められた大椎ノ木の下へ一人で行き、そこで打ち首にされてしもうた。

 ところが、ちょうどそのとき、逃げていたタカが見つかったとの知らせが届いた。回り道をして観音様へお参りしたため、到着が遅くなった庄屋さんは打ち首をまぬがれたんじゃ。

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